自分の都合のいいように嘘をつく人は病気とは限らない|病気との見分け方と正しい接し方を解説

自分の都合のいいように嘘をつく人が身近にいると、「もしかして病気なのでは?」と感じることがあるかもしれません。

自分の都合のいいように嘘をつく人のすべてが病気というわけではなく、多くの場合は「怒られたくない」「責任を取りたくない」といった心理が原因です。

嘘の背景には、幼少期の家庭環境や自己防衛の心理が深く関わっていることがあり、本人に悪意がないケースも少なくありません。

ただし、嘘の頻度が極端に多かったり、本人の意思でコントロールできなかったりする場合は、パーソナリティ障害や発達障害といった医学的な要因が関係している可能性もあります。

この記事では、自分の都合のいいように嘘をつく人の心理や特徴、病気との関係性、そして具体的な対処法まで詳しく解説していきます。

目次

自分の都合のいいように嘘をつく人は病気?特徴と心理を解説

自分の都合のいいように嘘をつく人には、共通する心理パターンがあります。

病気や障害の可能性も含めて、嘘をつく人の特徴と心理を整理していきます。

自分の都合のいいように嘘をつく人に多い特徴とは?

自分の都合のいいように嘘をつく人には、その場の空気や状況に合わせて話を作り変える傾向が見られます。

本人にとっては「大きな嘘」ではなく、ちょっとした言い換えや都合の悪い部分を省略する程度の感覚であることが多いです。

しかし、周囲から見ると話のつじつまが合わなかったり、以前と言っていることが違ったりするため、信用を失う原因になります。

こうした人に多い特徴として、以下のようなものが挙げられます。

  • 自分が不利になる情報を意図的に隠す
  • 相手によって話の内容を変える
  • 指摘されると逆ギレしたり話題をそらしたりする
  • 嘘をついている自覚が薄い
  • 過去の発言を覚えていないかのように振る舞う

共通しているのは、嘘をつくことへの罪悪感が薄く、自分を守ることを最優先にしているという点です。

周囲が違和感を覚えても、本人は「うまく対処できた」と思い込んでいるケースも多く、自分から改善しようとする姿勢が見られにくいのが厄介なところです。

その場しのぎの嘘をつく人は病気なのか?

その場しのぎの嘘を繰り返す人を見ると「病気ではないか」と感じることがありますが、嘘をつくこと自体が直接的に病気を意味するわけではありません。

多くの場合、その場しのぎの嘘は「面倒を避けたい」「怒られたくない」という心理から出るもので、性格や習慣の問題として捉えられます。

ただし、嘘の頻度が極端に多かったり、本人が嘘と現実の区別がつかなくなっていたりする場合は、虚偽性障害や反社会性パーソナリティ障害といった医学的な問題が隠れている可能性もあります。

病気かどうかを見分けるポイントとして、以下の点が参考になります。

  • 嘘をつくことで本人が社会生活に支障をきたしているか
  • 嘘を指摘されても反省や修正ができないか
  • 嘘の内容が現実離れしているか
  • 対人関係が繰り返し破綻しているか
  • 日常的にほぼすべての場面で嘘が出るか

自分の都合のいいように嘘をつく人が身近にいる場合、すぐに「病気だ」と決めつけるのではなく、嘘の頻度や深刻さ、本人の生活への影響を冷静に観察することが重要です。

性格の問題なのか、医学的なサポートが必要なのかは、専門家でなければ正確に判断できない部分でもあります。

自分を守るために嘘をつく人に見られる防衛心理

自分を守るために嘘をつく人の多くは、「本当のことを言ったら自分が傷つく」という強い恐怖心を抱えています。

嘘をつくことが良くないとわかっていても、正直に話した結果として責められたり、否定されたりする経験を過去に重ねていると、防衛反応として嘘が出やすくなります。

幼少期に厳しく叱られて育った人や、失敗を許されない環境で過ごしてきた人は、自分の本音や失敗を隠す癖が身についていることがあります。

防衛心理から嘘をつく人に見られる傾向は、以下の通りです。

  • 失敗やミスを認めることに極端な抵抗感がある
  • 自分の非を指摘されると、話をすり替えて逃げる
  • 本音を言うことに対して強い不安を感じている
  • 他人からの評価を過剰に気にする
  • 嘘がバレた後も正直に話すより別の嘘を重ねる

こうした防衛心理は、本人が意識的に「嘘をつこう」と考えているわけではなく、長年の経験から無意識に身についた自己防衛の手段になっています。

そのため、単純に「嘘をやめろ」と責めるだけでは根本的な解決にはつながらず、本人が安心して本音を言える環境があるかどうかも大きく関わってきます。

平気で嘘をつく人が責任を避けようとする理由

平気で嘘をつく人の多くは、責任を負うことに対して強い恐怖や抵抗感を持っているケースが目立ちます。

「自分のせいだと認めたら、取り返しのつかないことになる」という思い込みが根底にあり、嘘をついてでも責任の所在を曖昧にしようとします。

職場であればミスを他人に押し付けたり、プライベートでは約束を破っても別の理由を作り上げたりと、場面を問わず責任回避の行動が表れます。

責任を避けるために嘘をつく人には、以下のような心理が働いています。

  • 過去に責任を取らされて大きなダメージを受けた経験がある
  • 自分の能力に自信がなく、失敗を認めること自体が怖い
  • 責任を取る=罰を受けるという認識が強い
  • 周囲の期待に応えられない自分を見せたくない
  • 問題を先送りにすれば何とかなると考えている

注意したいのは、責任を避ける嘘は一度成功すると繰り返されやすいという点です。

嘘をついてその場をしのげた経験が「嘘をつけば大丈夫」という誤った学習につながり、同じパターンを何度も繰り返すようになります。

本人の中では合理的な判断のつもりでも、周囲の信頼は確実に失われていくため、長い目で見ると本人にとっても大きな損失になっています。

性格の問題と病気・障害の違いはどう考えるべき?

自分の都合のいいように嘘をつく人を見たとき、性格の問題なのか病気や障害なのかを判断するのは簡単ではありません。

ただし、日常生活や対人関係に深刻な支障が出ているかどうかが、性格と病気を分けるひとつの目安になります。

たとえば、嘘をつく頻度が高くても本人が状況に応じてコントロールできている場合は、性格や習慣の範囲と考えられます。

一方で、嘘をやめたくてもやめられない、嘘が原因で職場や家庭での関係が何度も壊れているといった場合は、医学的な問題が背景にある可能性も出てきます。

性格の問題と病気・障害を見分ける際に意識したいポイントは以下の通りです。

  • 本人に嘘をついている自覚があるかどうか
  • 嘘を指摘されたときに改善の意思が見られるか
  • 嘘の内容が日常的な範囲か、それとも極端に現実離れしているか
  • 同じパターンの嘘が長期間にわたって続いているか
  • 社会生活や人間関係に繰り返し重大な問題が起きているか

大切なのは、素人判断で「病気だ」「性格が悪いだけだ」と決めつけないことです。

気になる場合は心療内科や精神科への相談を視野に入れることも選択肢のひとつですし、本人が受診を嫌がる場合は、まず周囲の人が専門機関に相談してみるという方法もあります。

自分を守るために嘘をつく人の心理|育ちや家庭環境との関係

嘘をつく癖の背景には、育ちや家庭環境が深く関わっていることがあります。

幼少期の経験がどのように嘘の習慣につながるのか、心理的な仕組みを解説していきます。

嘘をつく人の育ちに多い家庭環境とは?

嘘をつく人の育ちを振り返ると、家庭の中で「本当のことを言っても安全だ」と感じられなかった環境が多く見られます。

たとえば、些細な失敗でも厳しく叱責される家庭で育った場合、子どもは「正直に言えば怒られる」と学習します。

その結果、叱られないために事実を隠したり、都合の良い話を作ったりする行動が定着していきます。

嘘をつく人に多い家庭環境には、以下のようなパターンがあります。

  • 親が感情的に怒ることが日常的だった
  • 失敗やミスに対して罰を与えられることが多かった
  • 親の機嫌によって対応が大きく変わる家庭だった
  • 兄弟姉妹と常に比較される環境だった
  • 子どもの話に耳を傾けてもらえなかった

こうした環境で育つと、嘘をつくことが「自分を守る唯一の手段」として身体に染みついてしまうことがあります。

大人になってからも無意識にその場しのぎの嘘が出てしまうのは、幼少期に身につけた生存戦略がそのまま残っているためです。

怒られたくない気持ちがその場しのぎの嘘につながる理由

その場しのぎの嘘の根っこには、「怒られたくない」「責められたくない」という強い回避感情があります。

冷静に考えれば正直に話した方がトラブルは小さく済むとわかっていても、怒られることへの恐怖が先に立つと、反射的に嘘が出てしまいます。

特に、過去に正直に話して激しく怒られた経験がある人ほど、「本当のことを言う=危険」という感覚が根強く残っています。

怒られたくない気持ちから嘘をつく人には、以下のような傾向が見られます。

  • 相手の顔色を常にうかがっている
  • 怒られそうな場面になると急に黙り込む、もしくは話を作る
  • 小さなことでも叱責されることを極端に恐れている
  • 自分に非がある場面で、先に言い訳から入る
  • 嘘がバレた後のリスクより、目の前の怒りを回避することを優先する

注意したいのは、嘘をつく本人も好きで嘘をついているわけではないケースが多いという点です。

怒られる恐怖があまりに強いために、本人の意思とは関係なく口から嘘が出てしまう状態になっていることもあり、単純に「嘘つき」と責めるだけでは状況は改善しにくいです。

育ちの影響が大人になっても嘘の習慣に残る理由

幼少期に身についた嘘の習慣は、大人になっても自動的に繰り返される「条件反射」のような状態になっていることがあります。

子どもの頃に嘘をつくことで怒られずに済んだ経験が成功体験として記憶に残り、大人になっても同じ方法で自分を守ろうとします。

本人としては意識的に嘘をついているつもりがなくても、追い詰められた場面やストレスがかかる場面で、無意識のうちに事実と違う話をしてしまうことがあります。

育ちの影響が大人になっても残りやすい理由は、以下のように整理できます。

  • 幼少期の行動パターンは脳に深く刻まれやすい
  • 嘘をついて切り抜けた成功体験が強化されている
  • 大人になっても「正直に言って安全だった」という経験が少ない
  • 嘘をやめるきっかけや動機がないまま年齢を重ねている
  • 自分が嘘をつく癖を持っていること自体に気づいていない

自分の都合のいいように嘘をつく人が病気かどうかを考える前に、育ちの中で染みついた行動パターンが原因になっていないかを理解することも大切です。

育ちの影響による嘘は、本人が安心できる人間関係の中で少しずつ修正されていく場合もありますが、根が深いほど専門家のサポートが必要になることもあります。

発達障害の大人は嘘をつきやすい?嘘をつく病気や障害との違い

発達障害と嘘の関係は誤解されやすいテーマのひとつです。

嘘をつく病気や障害との違いも含めて、正しい知識を整理していきます。

発達障害の大人が嘘をつくように見える理由

発達障害の大人が嘘をついているように見える場面がありますが、本人には嘘をつくつもりがないケースがほとんどです。

たとえば、ADHD(注意欠如・多動症)の特性を持つ人は、記憶の抜け落ちや衝動的な発言によって、結果的に事実と異なることを話してしまうことがあります。

ASD(自閉スペクトラム症)の場合は、相手の意図や文脈を読み取ることが苦手なために、質問に対してズレた回答をしてしまい、周囲から「ごまかしている」と受け取られることがあります。

発達障害の特性が嘘に見えてしまう場面には、以下のようなパターンがあります。

  • 記憶が曖昧で、自分が言ったことを正確に覚えていない
  • 衝動的に思いついたことをそのまま口にしてしまう
  • 質問の意図を正確に理解できず、的外れな返答をする
  • 時系列を整理するのが苦手で、話の順番が入れ替わる
  • 自分の中では事実を話しているつもりでも、表現がうまくいかない

重要なのは、発達障害の特性による「結果的な嘘」と、意図的に自分を守るための嘘はまったく別物だという点です。

発達障害の人が嘘をつくように見えるからといって、性格が悪いとか信用できないと判断してしまうと、本人をさらに追い詰めることになりかねません。

嘘をつく病気や障害と性格の問題は何が違う?

嘘を繰り返す背景に病気や障害があるのか、それとも性格の問題なのかを見分けるには、本人の意思でコントロールできるかどうかが大きな判断材料になります。

性格や習慣として嘘をつく人は、場面によっては正直に話すことも選べます。

たとえば、上司の前では嘘をつかないが、同僚には平気で嘘をつくといったように、相手や状況によって使い分けている場合は、本人に選択の余地があると考えられます。

一方、病気や障害が関わっている場合は、以下のような違いが見られます。

  • 嘘をやめたいと思っていてもコントロールできない
  • 嘘をつく場面を選ばず、あらゆる状況で嘘が出る
  • 嘘の内容が極端に大げさだったり、現実離れしていたりする
  • 嘘によって本人自身が社会的に大きな損害を受けている
  • 嘘と現実の境界が本人の中で曖昧になっている

性格の問題であれば本人の意識や環境を変えることで改善が期待できますが、病気や障害が背景にある場合は専門的な治療やサポートが必要になります。

どちらに該当するかを素人が正確に判断するのは難しいため、迷った場合は精神科や心療内科に相談してみることが現実的な選択肢です。

「障害だから仕方ない」と決めつけてはいけない理由

嘘を繰り返す人に対して「障害があるから仕方ない」と安易に結論づけることは、本人にとっても周囲にとってもマイナスに働く可能性があります。

障害を理由にすべての行動を許容してしまうと、本人が改善に取り組む機会を奪うことになりかねません。

また、実際には障害ではなく性格や習慣の問題であるにもかかわらず、「障害だから」と片づけてしまうと、本人が自分の行動を振り返るきっかけを失ってしまいます。

安易に障害と決めつけることで起こりうる問題は、以下の通りです。

  • 本人が「自分は障害だから変われない」と思い込んでしまう
  • 周囲が我慢を続けることで関係が一方的に悪化する
  • 適切な治療やカウンセリングを受ける機会を逃す
  • 嘘による被害を受けている人の気持ちが軽視される
  • 本当に障害を抱えている人への偏見が強まる

自分の都合のいいように嘘をつく人が病気や障害かどうかは、医療の専門家が診察や検査を通じて判断するものです。

周囲ができるのは、本人の行動に振り回されすぎず、必要であれば専門機関への受診を勧めることであり、勝手に診断を下すことではありません。

平気で嘘をつく人たちはパーソナリティ障害?特徴と注意点

平気で嘘をつく人の中には、パーソナリティ障害が関係しているケースもあります。

ただし、すべてが当てはまるわけではないため、特徴と注意点を正しく理解しておくことが大切です。

パーソナリティ障害では嘘が問題になることもある?

パーソナリティ障害の中には、嘘や虚言が症状のひとつとして現れるタイプがあります。

特に関連が指摘されやすいのは、反社会性パーソナリティ障害と自己愛性パーソナリティ障害の2つです。

反社会性パーソナリティ障害では、他者を操作したり利益を得たりするために嘘を繰り返す傾向があり、罪悪感をほとんど感じないのが特徴です。

自己愛性パーソナリティ障害では、自分を実際以上に大きく見せるための嘘や、自分の非を絶対に認めないための嘘が目立ちます。

パーソナリティ障害で嘘が問題になりやすい場面には、以下のようなものがあります。

  • 職場や家庭で繰り返し人間関係がこじれる
  • 嘘を指摘されると激しく怒るか、まったく動じない
  • 相手を思い通りにコントロールするための嘘が多い
  • 自分の過去や実績について大げさに話す
  • 嘘がバレても謝罪や反省の姿勢がまったく見られない

ただし、パーソナリティ障害はあくまで医師が診断するものであり、上記に当てはまるからといって素人が判断できるものではありません。

「あの人はパーソナリティ障害に違いない」とレッテルを貼ることは避けて、あくまで可能性のひとつとして知識を持っておく程度が適切です。

平気で嘘をつく人に見られやすい行動パターン

平気で嘘をつく人には、嘘を中心にして対人関係を組み立てているような行動パターンが共通して見られます。

嘘をつくこと自体に抵抗感がないため、日常会話の中にも自然に嘘が混ざり込んでおり、周囲が気づかないうちに巻き込まれていくことがあります。

最初は魅力的で話がうまい人に見えるのに、付き合いが長くなるにつれて違和感が増えていくのも、平気で嘘をつく人に見られる典型的な流れです。

具体的な行動パターンとして、以下のようなものが挙げられます。

  • 初対面の印象は非常に良く、話が面白い
  • 自分の話に矛盾があっても堂々としている
  • 他人の悪口や噂話を嘘を交えて広める
  • 相手の同情を引くために不幸な話を作り上げる
  • 都合が悪くなると急に連絡が取れなくなる

こうした人と関わっていると、自分の方がおかしいのではないかと感じてしまう「ガスライティング」のような状態に陥ることもあるため注意が必要です。

話のつじつまが合わないと感じたときは、自分の感覚を信じて、相手の言葉だけを鵜呑みにしないことが身を守る第一歩になります。

関わる時に注意したい人の特徴とは?

自分の都合のいいように嘘をつく人の中でも、特に注意が必要なのは「嘘で他人をコントロールしようとするタイプ」です。

自分を守るためにその場しのぎの嘘をつく人とは違い、相手の感情や行動を自分の思い通りに動かす目的で嘘をつく人がいます。

こうしたタイプの人は、巧みに同情を引いたり、罪悪感を植えつけたりしながら、周囲を支配しようとする傾向があります。

関わる際に特に注意したい人の特徴は、以下の通りです。

  • 自分の非を認めず、常に相手のせいにする
  • 嘘を指摘すると被害者のように振る舞う
  • 周囲の人間関係を意図的に分断しようとする
  • 相手によって態度や話の内容を大きく変える
  • 最初は親切だが、徐々に要求がエスカレートする

こうした特徴を持つ人との関わりでは、距離を取ることが最も有効な対処法です。

相手を変えようとしたり、嘘を正そうとしたりする努力は、多くの場合うまくいかないどころか、自分自身がさらに消耗する結果になりやすいです。

その場しのぎの嘘をつく人の対処法とは?治し方や関わり方を解説

その場しのぎの嘘をつく人に対して、どう接すればいいのか悩んでいる方は多いです。

責め方ひとつで関係が悪化することもあるため、適切な対処法と関わり方を知っておくことが大切です。

その場しのぎの嘘を責めすぎると逆効果になりやすい

その場しのぎの嘘をつく人に対して正面から嘘を追及すると、かえって嘘が増えたり、関係が一気に悪化したりする可能性があります。

嘘をつく人の多くは「怒られたくない」「責められたくない」という気持ちから嘘をついているため、強く責めれば責めるほど防衛本能が働き、さらに別の嘘で取り繕おうとします。

特に、人前で嘘を指摘したり、感情的に問い詰めたりすると、本人のプライドが傷つき、素直に認める可能性はほぼなくなります。

嘘を責めすぎることで起こりやすい逆効果は、以下の通りです。

  • 嘘の上塗りが増えて、話がさらに複雑になる
  • 本人が被害者意識を持ち、こちらを悪者にしてくる
  • 関係が険悪になり、まともな会話ができなくなる
  • 本人が心を閉ざして、本音を一切話さなくなる
  • 第三者を巻き込んで、こちらの評判を落とそうとする

嘘に気づいたときは、感情的にならず、事実ベースで冷静に確認する姿勢が効果的です。

「こういう話を聞いたんだけど、実際はどうだった?」のように、相手を追い詰めずに事実を確認する聞き方をすると、本人も素直に訂正しやすくなります。

その場しのぎの嘘をつく人の治し方はある?

その場しのぎの嘘をつく癖を完全に治すのは簡単ではありませんが、本人が「嘘をやめたい」と自覚している場合は改善の余地があると考えられます。

嘘をつく習慣は長年かけて身についたものであるため、短期間で劇的に変わることは期待しにくいです。

ただし、カウンセリングや認知行動療法を通じて、嘘をつくときの思考パターンを本人が理解できるようになると、徐々に行動が変わっていく可能性はあります。

嘘の癖を改善していくために有効とされるアプローチは、以下の通りです。

  • 認知行動療法で嘘をつく場面の思考パターンを分析する
  • 嘘をつかなくても安全だという経験を少しずつ積み重ねる
  • 信頼できる人との関係の中で正直に話す練習をする
  • 嘘をついてしまった場面を振り返り、別の対応を考える習慣をつける
  • 必要に応じて精神科やカウンセリングの専門家に相談する

一方で、本人に嘘をついている自覚がない場合や、変わる意思がまったくない場合は、周囲の努力だけで改善させるのは極めて難しいです。

自分の都合のいいように嘘をつく人が病気や障害に該当する場合は、専門家の介入がなければ改善が見込めないケースもあるため、周囲が抱え込みすぎないことも大切です。

知恵袋でも多い「嘘をつく人への悩み」と向き合い方

Yahoo!知恵袋などのQ&Aサイトには、嘘をつく人への対処に悩む相談が数多く投稿されています。

相談内容を見ると、「嘘をつく相手をどうにかしたい」という気持ちと「もう関わりたくない」という気持ちの間で揺れている人が非常に多いです。

「何度指摘しても直らない」「嘘を認めない」「こちらが悪者にされる」といった声が目立ち、共通しているのは相手を変えようとして疲弊しているという点です。

知恵袋に多い悩みのパターンとして、以下のようなものがあります。

  • 職場の同僚が嘘ばかりつくが、上司には信用されている
  • パートナーが嘘を繰り返すが、指摘するたびに逆ギレされる
  • 親が昔から都合のいい嘘をつくが、年齢的に今さら変わらない
  • 友人の嘘に気づいているが、指摘すると関係が壊れそうで言えない
  • 嘘をつく人と関わり続けるべきか、距離を置くべきか判断できない

こうした悩みに対する現実的な向き合い方として、「相手を変えること」ではなく「自分がどう関わるかを決めること」に意識を向ける方が建設的です。

嘘をつく人を無理に正そうとするよりも、自分にとって許容できる範囲を明確にして、必要であれば物理的に距離を取る判断をすることが、自分自身を守る最善の方法になります。

まとめ|自分の都合のいいように嘘をつく人には冷静に接することが大事

自分の都合のいいように嘘をつく人が身近にいると、「病気なのではないか」と感じることがあります。

しかし、嘘をつくこと自体が必ずしも病気や障害を意味するわけではなく、性格や習慣、育ちの影響など複数の要因が絡み合っているケースがほとんどです。

その場しのぎの嘘の背景には、「怒られたくない」「責任を取りたくない」という防衛心理が隠れていることが多く、幼少期の家庭環境が嘘の習慣に影響を与えていることもあります。

一方で、発達障害の特性が嘘に見えるケースや、パーソナリティ障害の症状として嘘が現れるケースもあるため、性格の問題と病気・障害の違いを素人が正確に判断するのは難しいです。

嘘を繰り返す人への対処としては、感情的に責めるのではなく、冷静に事実を確認する姿勢が効果的です。

最も大切なのは、相手を無理に変えようとせず、自分自身が振り回されない距離感を保つことです。

性格の問題なのか、医学的なサポートが必要なのか判断に迷う場合は、精神科や心療内科などの専門機関に相談してみることも選択肢のひとつとして覚えておいてください。

最後に

いつきのくに診療所では、 心や体の不調を一時的に抑えるだけでなく、

  • なぜ不調が起きているのかを一緒に整理し
  • 自分でも気づいていなかった負担や無理に気づき
  • 少しずつ心や体がラクになっていく状態を目指します

「どうしてこんなにしんどいんだろう」
「このままの生活を続けていて大丈夫かな」

そんな思いを抱えている方が、安心して話せる場所として、 一人ひとりのペースに合わせたサポートを行っています。

もし今、「一度話してみたい」と感じているなら、 そのタイミングが最初の一歩かもしれません。

あなたのお悩みをぜひ一度お聞かせください。 最初は勇気がいるかもしれませんが、お話いただくことで少しでもほっとした気持ちになれることをお約束いたします。

▶︎ いつきのくに診療所のご相談・ご予約はこちらから

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この記事の監修者

いつきのくに診療所 院長/みんな幸せクリニック 医師|日本内科学会認定内科医・総合内科専門医、呼吸器専門医。
最先端医療の現場で経験を積む中で、効率重視の医療では患者一人ひとりの心や生活に十分寄り添えないことに課題を感じるように。症状の改善だけでなく「本来の自分に戻ること」を大切にした医療を目指し、自然と人とのつながりが息づく和歌山県紀美野町にて診療所を開設。心と体を一体に捉えた総合的な支援を行っている。

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